日比谷と美術に触れてきた
もう先週の話になりますが、急遽1泊2日の東京ツアーに行ってきました。
目的は日比谷オクトーバーフェスト2012と美術鑑賞。
無職だけれど、平日を活かせる機会は今しかないのです!
平日割引と高速バスの効果で安上がりの旅になりました。
まぁ、スカイツリーの影響なのか宿探しに四苦八苦しましたが・・・
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初日は日比谷公園開催のオクトーバーフェストに参加。
ドイツビールとソーセージ、ザワークラウト、ピクルス等を堪能してきました。
カリー・ブルストも食べれて良かったです。
そして、同じテーブルに同席した人達との会話も楽しかった。
・仕立てジャケットのケミカル系専務さん、赤ワインごちそうさまでした。
・孫娘が美人で印刷関係の職人さん、晩ご飯食べれたでしょうか。
・横浜から来た歯科医さん1、ケリはつけなくともオチはつけよう。
・横浜から来た歯科医さん2、うまく行きました?
・歯科医さんのツレの先生、うまく行きました?
その他の方々もありがとうございました。まさに一期一会です。
※もし、この記述レベルで僕を特定できたらネットすげぇ。
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翌日、午前の部は「セザンヌ展」。
2007年初夏の「大回顧展・モネ」(クロード・モネ)以来、5年振りの国立新美術館です。
ポール・セザンヌは美術の教科書に載るくらいの巨匠。
でも僕は代名詞になる作品を知りません。
ざっくり言えば、リンゴがモチーフの静物画とかふわふわしたタッチの風景画とか。
そんな感じの印象を持ってました。
実際に目してみると、やはり教科書のイメージとは随分違います。 ←何でもね
若い頃はしっかり書き込んでて、晩年は抽象化で感覚的になっていく。
そうだった。セザンヌは「近代絵画の父」じゃないか。
僕は写実主義や印象派が好きだったので、抽象画は苦手でした。
キュビズムあたりは難解で、僕の感性では素直に入ってこなくて・・・
審美眼をお持ちの方や勉強されてる方には好まれるのかな。
でも、この展覧会のおかげで、抽象化へ進んでいく過程が見えたような気がします。
僕の持ってたセザンヌに対する印象も変化しました。
なるほどねぇ。近代絵画はこの延長線上にあると考えれば良いのか。
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午後の部は「KATAGAMI Style」。 ← TOKYO ART BEATさん。GJ!
副題は世界が恋した日本のデザイン、もうひとつのジャポニズム。
三菱一号館美術館での開催です。
僕はテキスタイルについては全くの不案内。
でも、型紙のデザイン性は好きです。
そして、染め物作業の大変さは充分に理解できます。
この展覧会は物量がスゴイことになってます。
全部見るのに1時間半くらいかかりました。
テーマが型紙なので、まずは昔の日本で使われてた実物の展示からです。
本物の型紙や見本染め、江戸時代の見本帳まで幅広くありました。
緻密、繊細、デザイン性。昔の人は粋でおしゃれだねぇ。
そして、型紙制作工程のビデオは圧巻です。震えます。
そして欧州に広がった日本のデザイン。
確かに色々なところで使われてました。
てっきり欧州でも自然発生したものだと思ってたのに。
その影響範囲は計り知れないくらいです。
アルフォンス・ミュシャまで入ってるなんて!あ、似てるタッチの人の名をメモし忘れた。
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ふとした思いつきから始まった東京ツアーはとても充実したものになりました。
"感性は磨くもの"と教わってから、早○○年。今回は過去最高の成果でした。
今年は本当にLADY LUCKが舞い降りた年なのかもね。