刹那(せつな)の瞬き

Willkömmen! Ich heiße Setsuna. Haben Sie etwas Zeit für mich?

M1 Mac miniとThunderbolt2変換アダプタと関連モノ。

私が Macbook Pro (Mid 2014) で利用してた Thunderbolt 接続のデバイスは 2 つ。

  1. 外付け SSD ドライブ Transcend JetDrive 825 (TS480GJDM820 を内蔵)
  2. Thunderbolt 2 拡張ドック CalDigit Thunderbolt Station 2 [TS2-JP-60]

これらを M1 Mac mini に接続するために、Apple 純正の Thunderbolt 3 (USB-C) - Thunderbolt 2 アダプタ (MMEL2AM/A) を購入しました。

この変換アダプタを経由して、手持ちのデバイスは問題なく利用できてます。
後述する内容はその検証結果です。

0. 事前に調べた事

まず、この変換アダプタには重大な注意事項があります。

公式サイトにはこのように記載されています。

注:このアダプタは、Apple LED Cinema Displayまたは他社製DisplayPortなどのDisplayPortディスプレイとMini DisplayPortディスプレイには対応していません。 詳しくは、AppleサポートのページにあるThunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタの説明をご覧ください。

購入前に調べた際、この事実を認められず、何度も読み返しました。

正式対応は Thunderbolt ディスプレイのみ。

Macbook Pro (Mid 2014) の Thunderbolt ポートに Mini DP ケーブルで BenQ PD2700Q を接続すると問題なく表示されるのに、(Mini) DisplayPort 入力を持つディスプレイには対応していないとは。

そして、実際に購入して、Mac mini - 変換アダプタ - Mini DP/DPケーブル - BenQ PD2700Q と接続したところ、確かに信号を検出せず、画面には何も表示されません。
これは記載されてる通りの結果でした。

....

単体では DisplayPort への変換は不可。それでも購入したのには理由があります。
ネットでさらに調べたところ、

  • Thunderbolt 接続のストレージ系は成功事例が多く、問題報告が少ない。
  • Thunderbolt 2 拡張ドック経由で DisplayPort 接続が利用できた事例がある。

との情報が得られました。

なので、私の手持ちのデバイスについては、全ての機能が利用できれば大成功。
限定的でも良いし、最悪でも外付け SSD くらいは大丈夫だろうとの見込みからです。

....

以下は、macOS Big Sur 11.6.1 での検証結果です。

 

1. 外付け SSD ドライブ Transcend JetDrive 825 の場合

変換アダプタと直結して、Mac mini に接続したところ、普通に認識しました。
Thunderbolt 接続の外付け SSD ドライブとして扱えてます。

今のところ、ホットプラグやスリープを含め、特に問題ありません。
強いて言えば、ケーブルが短くて硬いので、取り回しには少々注意が必要です。

なお、後述する Thunderbolt 2 拡張ドックとの併用でも問題ありませんでした。

 

2. Thunderbolt 2 拡張ドック CalDigit Thunderbolt Station 2 の場合

変換アダプタと Thunderbolt 2 ケーブル経由で拡張ドックを Mac mini に接続したところ、普通に認識しました。

ドライバやユーティリティ等は一切インストールしてません。

変換アダプタ単体では信号が検出されなかった BenQ PD2700Q ですが、拡張ドックのThunderbolt ポートに Mini DisplayPort ケーブルで接続したところ、無事に 2560x1440 @60Hz で表示されました。

もちろん拡張ドックの HDMI ポートでも 2560x1440 @60Hz で表示されます。

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良い機会なので、この拡張ドック (TS2-JP-60) の各ポートについて調べてみました。

インタフェース 結果 特記事項
Thunderbolt 2 2 正常 変換アダプタとの接続で、常に 1 ポート使用。
DisplayPort 1.2 の出力に対応。
Mac miniHDMI 2.0 とデュアル表示可。
※外付け SSD との併用はポート数が足りない。
HDMI 1.4b 1 正常 Mac miniHDMI 2.0 とデュアル表示可。
LAN (GbE) 1 正常 Mac mini 側の有線 LAN / WiFi は未接続。
USB 3.0 3 正常 前面ポートは Mac が OFF でも iPhone11 の充電可。
背面ポートで Time Machine 可。
eSATA 6G 2 正常 外付け HDD で確認。APFS 読み書き正常。
音声出力3.5mm 1 正常 システム設定-サウンド-出力-USB audio CODEC 切替
ヘッドフォンで確認。気になるノイズなし。
音声入力3.5mm 1 - 未確認

6 年くらい前に発売された機器ですが、意外にも普通に使えてます。
インタフェース仕様は古いものの、手持ちの機器を利用する上では十分です。

ホットプラグ、スリープ状態への移行、スリープ状態からの復帰等、気になるポイントはひと通り試してみましたが、特に問題はありません。

 

3. 雑感

今のところ、外付け SSD ドライブを拡張ドックに接続したいので、DisplayPort は諦めて HDMI 1.4b ポートに BenQ PD2700Q を接続しています。
ついでに Time Machine バックアップ用の USB-HDD と有線 LAN もこちら側です。 

このような構成で 3 週間くらい運用してますが、そんなに問題ありません。
スリープ復帰中にハングして再起動したのが 2 回ありました。私は気にしてません。

→ 2022.1.12 追記
これまで総ハング数は 4 回。すべて LCD の電源が自動 OFF の状態で発生してます。
毎日、常に LCD の電源を確認するクセを付けてからは発生してません。
LCD に限らず、スリープ前の接続デバイスが通電していれば問題ないのかも。

電源ケーブルを除けば、 M1 Mac mini でも 1 ケーブル(変換アダプタ)は可能なので、これなら MacBook Air もいけるのか?

....

意外だったのは Thunderbolt 接続にしても M1 Mac mini が発熱しない事です。

Macbook Pro (Mid 2014) では Thunderbolt ポート付近が熱くなってましたが、M1 Mac mini では全く熱くなりません。

何故か拡張ドックも冷えてるように感じますが、これは気の所為だと思いたい。

....

M1 Mac mini を購入後、めっきり Macbook Pro (Mid 2014) の出番が減りました。

常用環境を M1 Mac miniLinux に移行したため、すでにクラムシェルモードで運用する必要はなくなり、拡張ドックを筆頭に各デバイスも宙ぶらりんでした。

ほぼ人柱覚悟で変換アダプタを試してみましたが、結果はまずまずの大成功。
4K ディスプレイや Thunderbolt 4 Dock を購入するまでの繋ぎにできて嬉しいです。