刹那(せつな)の瞬き

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ビンテージ製品になったMacBook Pro Mid 2014をどうしよう

私が所有してる MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014, mem:16GB) の話です。

最後の対応 OS となる macOS Big Sur への移行後、特に問題なく動作してます。
少し前に発生してた不具合も何のその。

相変わらずバッテリー関連の数値は正常です。なんで正常なんだろう?
OS X Mavericks 時代のハードウェアとは思えません。

ハードウェアとしての MacBook Pro Mid 2014

現在、MacBook Pro Mid 2014 はビンテージ製品の扱いです。

来年 9 月にはオブソリート製品に分類され、ハードウェアサービスは終了です。

例外として「バッテリー修理に限り期間延長が認められます。」との事なので、条件次第では、まだまだ使えるみたいです。
....

故障以外で困るのは、負荷によってファンの回転数が上がってしまうところです。
古い機種なので、今となっては性能が足りてません。

M1 Mac mini に移行した後なので、今更クラムシェルに戻すのは嬉しくないです。
普通にノート PC として持ち出せる状態にしておきたいです。

macOS Big Sur のサポート終了時期

macOS の End of Life は非公開らしいですが、参考になるサイトがあります。

現在は macOS Catalina 以降でセキュリティ・アップデートが提供されている様です。

慣例に従えば、macOS Ventura リリース後でも、しばらくは macOS Big Sur のセキュリティ・アップデートが提供されると思われます。

しかし、開発環境はそろそろ対象外

macOS Big Sur に対応する Xcode は 13.2.1 で打ち止めです。
Xcode 13.3 から macOS Monterey 以降が対象です。

仕方ないけど、せめて macOS Ventura のリリースまで猶予が欲しかったです。
もしくは機能制限付きでインストール化とか。

また、Visual Studio 2022 for Mac も正式リリースになった途端、インストール時に Xcode が 13.3 以降でないと警告されるようになりました。

対応 OS は macOS Catalina 以降のはずなのに、どうも釈然としません。

Linux はどうなのか

元々、外部ストレージからの起動が楽な機種 (MacBookPro11,2) です。

かなり前から Linux 対応の情報は存在してます。
※今となっては古いですが、MacBook11,2 の Linux 化の基点となる情報サイトはこの二つです。

私は過去に PowerBook G4 (PPC) の Linux 化で膨大な時間を溶かした経験があります。
興味はあっても、再び沼に入りたくなかったので、情報収集に留めてました。

ある時、思いつきで Ubuntu 20.04 を試したらそれなりに動作しました。

各種デバイスがあっさり動作してしまい、認識を改める事となりました。

現在 Ubuntu Studio 22.04 で検証中

以前と比較して MacBookPro11,x を Linux 化する手間は格段に減りました。

特に Ubuntu フレーバーは導入が簡単なので、どれを選択しても良いと思います。
最新バージョンは Ubuntu 22.04 ベースになり、ハードウェア面はぼぼ解決してます。
ちなみに前述の爆熱問題も対処済みでした。

現在は、久しぶりに Low Latency なカーネルとマルチメディア的なソフトウェア群を試したくなり、Ubuntu Studio 22.04 で検証中です。

一方で、macOS 環境を損わずにインストールするには、少々手間と知識が必要です。

  1. APFS パーティション領域の縮小
  2. 有線 LAN でのインターネット接続手段の確保
  3. Linuxインストーラで ESP, ext4, マウントポイント等の手動設定
  4. macOS で起動ディスク選択(起動パーティションの調整)
  5. Wi-Fi ドライバを手動インストール
  6. FaceTime Cam ドライバを手動インストール
  7. その他諸々の調整作業

これらに支障なければ、割と快適な環境になります。

インストール直後の時点で、

  • 内蔵キーボード (バックライト輝度・音量等調整キー等)
  • 内蔵トラックパッドの基本動作
  • 内蔵サウンドカード & 内蔵スピーカー
  • Wi-Fi 以外の各種インタフェース (Thunderbolt2, USB3.0, Bluetooth4.0, HDMI1.4, SDXC カードスロット, ヘッドフォン端子)
  • センサ情報(AppleSMC), ファン制御

は普通に認識・動作します。

Retina は HiDPI だけど、KDE Plasma 5 ではスケール 150 % で良い感じ。
ドライバを手動インストールすれば、Wi-Fi 接続, FaceTime HD カメラも動作可能。
その他、スリープ移行・復帰も問題なし。

Bluetooth 機器とクラムシェルは機材が足りないのでパス。※前から問題ないはず
後はバッテリー運用時の省電力化とジェスチャー機能の確認くらいかな。

隙間時間で検証してるので、なかなか手が回りません。
それでも、ようやく MacBookPro11,2 でも気軽に Linux で遊べる感じになってます。

なお、Windows は...

Windows 11 が発表された時点で候補から除外しました。
Windows が必要であれば、素直に Windows 11 が動作する PC を購入します。

結局どうしよう

私は M1 Mac mini に移行済みなので、MacBook Pro は持ち出し可能なサブ機です。

(1) macOS のまま利用を継続

macOS Big Sur のまま、消極的な利用に留めるのも一つの選択です。

しかし、開発ツールは古いままなので、積極的に利用する気にはなりません。
MacPorts に戻したいけど、Homebrew 前提のソフトウェアがあるので無理だし。

今 M1 Mac mini でできない事って、持ち出せる以外に、何があるんだろう。
結局、Web カメラを利用する用途か、エミュで遊ぶくらいしか思いつかないです。

(2) Linux 化する

Linux 化すれば延命できるのは事実です。

しかし、Linux 化しても劇的に性能アップする事はありません。
実際に使用してみると、ビルド中にファン全開になるのは macOS と同様です。
もしかしたら、macOS よりも冷却が必要かもしれません。

また、Linux 化するとしても、私は macOS 領域を消すつもりはありません。

  • 今後も定期的に macOS 側からバッテリーの状態を確認する。
  • システム的な操作は macOS 側から確認したいものもある。

いつでも気軽に Linux 環境を消せるよう、rEFind 等は利用してません。

(3) リサイクルに出す

お役御免です。
廃棄というかリサイクルに出す場合は macOS に戻して初期化します。


今のところは現状維持で

オブソリート製品になるまでは macOS でも良いけど、既に買い換えるべき段階です。

使用を続けるとして、私の用途では macOS に拘る必要が無くなってます。
セキュリティ面を考慮すると Linux 化が本線でしょう。

いずれにしても、バッテリー以外が故障したらそれまでです。

macOS Ventura のリリースまでは、当面 macOSLinuxデュアルブートです。
他の Linux distro も試しつつ、Ubuntu 22.04 ベースの KDE neon 待ちになりそうです。