以前、Linux 環境でドイツ語の文字を入力する方法を調べた事があります。
macOS ではoption
キーとの組み合わせで特殊文字を入力できます。
ドイツ語のウムラウトやエスツェットであれば、特に設定変更しなくても大丈夫です。
特殊文字の入力
まず、英数
キー等で日本語入力をオフにして、ABC 入力モードにします。
文字の入力は次の組み合わせになります。
文字 | Unicode | キーストローク1 | キーストローク2 |
---|---|---|---|
ä | U+00E4 | option +U |
A |
Ä | U+00C4 | option +U |
shift +A |
ö | U+00F6 | option +U |
O |
Ö | U+00D6 | option +U |
shift +O |
ü | U+00FC | option +U |
U |
Ü | U+00DC | option +U |
shift +U |
ß | U+00DF | option +S |
|
ẞ | U+1E9E | ※未対応 | |
€ | U+20AC | option +shift +2 |
macOS はoption
キーでお手軽に入力できるので、利用感はかなり良いです。
ただし、ウムラウトは表のように 2 段階入力になります。
例えば ä を入力するなら、最初にoption
キーとU
キーを同時に押して、一旦キーを離してからA
キーを押すと ä になります。
なお、2017 年に正式に認められたエスツェットの大文字ですが、現在はキーボードから直接入力できません。
....
Unicode はコードポイントが分かっていれば、キーボードから入力できます。
この方法は、環境設定で「キーボード」-「入力ソース」に「その他」-「Unicode 16進数入力」が追加されている事が前提です。
コードポイントを入力する際、メニューバーの右側(ステータスメニュー)にある入力アイコンをクリックして「Unicode 16進数入力」に切り替えます。
※キーバインドを変更してなければcontrol
+space
でも切り替え可能です。
そして、option
キーを押下したまま、エスツェット大文字のコードポイントの U+ に続く 16 進数を順に1
E
9
E
と入力すると ẞ が表示されます。
....
確認はしたものの、個人的には ẞ の利用頻度は少ないというか、今のところ皆無です。
ネットでの検索は ß で問題ないですし。
入力したい場合は、Unicode のコードポイントを入力するより、コード表や文字ビューア等から文字をコピーして貼り付ける方法がお手軽でしょうか。
後は日本語変換辞書に登録するとか。
Linux の KDE 環境ではキーボードから直接入力できるので、少々意外な結果でした。
おまけ
10 年前の OS X の頃は、前述の方法に難があり、回避策で凌いだ事もありました。
いつから修正されたのか記憶が曖昧ですが、少なくとも OS X Yosemite では問題なかったはずです。
最後に、色々と調べ直した際、新たに見つけたサイトを紹介しておきます。
Mac で他の文字の入力方法が知りたい場合はこちら:
もう少し掘り下げたり、Windows での入力については知りたい場合はこちら: