私が MacBookPro11,2 に Ubuntu Studio を導入した後の話です。
Ubuntu Studio 22.04 を評価するにあたり、macOS を残すのは決定事項でした。
そのため、事前に macOS 側でディスクユーティリティを利用して内蔵 SSD の APFS パーティションを 160GB に縮小し、空けた領域に Ubuntu Studio をインストールしました。
その際、EFI パーティション (512MB) と ext4 パーティション (残り全て) を手動で作成し、無事に Ubuntu Studio が起動する状態にできました。
OS の切り替えは、MacBook Pro の起動音が鳴った直後にoption
キーを長押しすると、Startup Manager に
が表示されるので、起動したい方を選択します。
....
しかし、ここで気になったのが EFI Boot の表記とアイコンです。
せっかく Ubuntu Studio を入れたのに味気ないので、これを変更してみました。
1. パーティションの確認
macOS のターミナルでパーティションを確認すると、次のように表示されます。
$ sudo diskutil list /dev/disk0 (internal, physical): #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: GUID_partition_scheme *251.0 GB disk0 1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1 2: Apple_APFS Container disk1 160.0 GB disk0s2 3: EFI NO_LABEL 537.0 MB disk0s3 4: Linux Filesystem 90.3 GB disk0s4 /dev/disk1 (synthesized): #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: APFS Container Scheme - +160.0 GB disk1 Physical Store disk0s2 1: APFS Volume Macintosh HD - Data 91.3 GB disk1s1 2: APFS Volume Preboot 412.9 MB disk1s2 3: APFS Volume Recovery 620.4 MB disk1s3 4: APFS Volume VM 1.1 GB disk1s4 5: APFS Volume Macintosh HD 15.3 GB disk1s5 6: APFS Snapshot com.apple.os.update-... 15.3 GB disk1s5s1
macOS 側から Ubuntu Studio 用の EFI パーティションが disk0s3 として見えてます。
2. アイコンの準備
本来は .icns ファイルに複数のサイズのアイコンを収録しておくみたいです。
私は面倒だったので、Ubuntu Studio の PNG 形式のアイコンのうち 128 x 128 のアイコンをダウンロードしました。
このファイルを.VolumeIcon.icns
にリネームしておきます。
3. EFI パーティションのマウント
macOS に disk0s3 をマウントします。
$ sudo diskutil mount disk0s3
FAT32 のボリュームとして扱われるはずなので、ここで、
$ ls /Volumes/NO_LABEL $ ls /Volumes/NO_LABEL/EFI $ ls /Volumes/NO_LABEL/EFI/BOOT
等を実行して、エラーが表示されなければ、正常にマウントされています。
4. アイコンファイルのコピー
事前に作成した.VolumeIcon.icns
を、/Volumes/NO_LABEL/ にコピーします。
※この作業の詳細を失念してしまいました。Linux 側でコピーしたかもしれません。
5. "EFI Boot" の表記を "Ubuntu Studio" に変更
bless コマンドで Startup Manager での表記を変更できます。
$ bless --folder /Volumes/NO_LABEL/EFI/BOOT --label "Ubuntu Studio"
6. EFI パーティションのマウント解除
作業が終わったら、忘れずに EFI パーティションをアンマウントします。
$ sudo diskutil unmount disk0s3
作業は以上です。
....
後は再起動して、Startup Manager の画面に Ubuntu Studio のアイコンと表記が表示されれば成功です。
T2 チップ非搭載だった頃の古い Mac は外部起動も Linux 化もしやすいです。
せっかくなので、rEFInd 等に頼らず、ひと手間かけてみました。
やっぱり標準の Startup Manager の方が好みだし、しっくりくるなー