刹那(せつな)の瞬き

Willkömmen! Ich heiße Setsuna. Haben Sie etwas Zeit für mich?

Azure Data Studioを試したらSSMSくらい便利だった

少し前に Azure Data Studio の提供を開始とのアナウンスがありましたが、てっきり Azure SQL Database 専用かと思い、スルーしてました。

ところが、改めて公式サイトを読むと「オンプレミス プラットフォーム..(中略)..クロスプラットフォーム データベース ツールです。」との事。

SSMS が存在しない LinuxMacSQL Server を管理する手段が増えるのはとても助かります。

Windows では SSMS が便利すぎて、他ツールに意識が向きませんでした。
基本的にコマンドライン派ですが、期待溢れる公式GUIツールなので、試してみました。

1. 環境

2. インストール

日本語の公式サイトはこちら。
記載されている手順で deb パッケージをダウンロードしてインストールするだけです。

最新版は数日タイムラグがあるようなので、 GitHub のドキュメントにあるリンク先も確認してください。

ちなみに私がダウンロードしたのは azuredatastudio-linux-1.15.1.deb です。

私の環境では依存関係は問題なく、また、コマンドラインツールや ODBC ドライバのインストールも不要でした。

3. 設定

(1) 日本語言語パックのインストール

azuredatastudio を起動すると、VS Code のようなウィンドウが表示されます。
このまま使用しても良いのですが、せっかく日本語の言語パックがあるので、追加してみます。

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Extentions から ja と入力すると Japanese Language Pack が見つかるので、[ Install ] をクリックします。

その後の指示に従い azuredatastudio を再起動すると、メニューが日本語化されます。表記の一部は英語のままですが、気にせず進めます。

(2) SQL Server への接続

最初に表示される Welcome タブは、タブ表記が「ようこそ」に変わるだけで、内容は英語表記のままです。

  1. 「ようこそ」タブの「Start」にある「New connection」をクリック
  2. 「接続ダイアログ」から SQL Server への接続情報を入力して、[ 接続 ] をクリック

正常に接続できると CONNECTIONS の SERVERS に追加されるはずです。

4. 使用感

後は基本的に SSMS だと思って操作すればいいと思います。

SSMS と遜色なく、簡単にクエリ発行やバックアップ・リストアが実行できます。
また、SSMS と同様に「Explain」から Query Plan を視覚的に確認できます。

 ※ SSMS との機能比較は公式サイトに記載されています。 

ワンポイントとして、azuredatastudio からデータベースに対してアクセスする場合、SERVER DASHBOARD を経由すると何かと楽です。

SERVERS にあるインスタンスを右クリックして表示されるメニューから「Manage」をクリックすると、SERVER DASHBOARD が表示されます。

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ここを起点とする操作では、いちいち「接続」を要求されません。

もちろん、インスタンスの右クリックから「New Query」等の操作でも接続を要求されませんが、ツリーを展開していると煩わしく感じる事があります。

私の場合、複数のインスタンスでツリーを展開して、ストアドプロシージャ等を管理したいので、SERVER DASHBOARD を経由するスタイルになりました。

....

Azure Data Studio はオンプレの SQL Server でも便利に使えてます。
おかげで、VS Code からほぼアクセスしなくなりました。

結果セットの Excel 形式 や JSON 形式へのエクスポートも可能なので、敢えて VS Code でクエリ発行する理由がありません。

これで VS Code では、本来のコーディングに意識を集中できます。
VS Codemssql 拡張機能で SSMS 気分を味わってる場合じゃなかったです。

もう LinuxmacOS の管理ツールは Azure Data Studio でいいのかも。