Azure Data Studioを試したらSSMSくらい便利だった
少し前に Azure Data Studio の提供を開始とのアナウンスがありましたが、てっきり Azure SQL Database 専用かと思い、スルーしてました。
- Azure Data Studio の提供を開始 | Microsoft Azure
- Azure Data Studio とは - Azure Data Studio | Microsoft Docs
ところが、改めて公式サイトを読むと「オンプレミス プラットフォーム..(中略)..クロスプラットフォーム データベース ツールです。」との事。
SSMS が存在しない Linux や Mac で SQL Server を管理する手段が増えるのはとても助かります。
Windows では SSMS が便利すぎて、他ツールに意識が向きませんでした。
基本的にコマンドライン派ですが、期待溢れる公式GUIツールなので、試してみました。
1. 環境
- OS: Ubuntu Desktop 19.10 日本語 Remix (Linux Kernel 5.3.0-40-generic)
- LXD コンテナ内の SQL Server インスタンス (s)
2. インストール
日本語の公式サイトはこちら。
記載されている手順で deb パッケージをダウンロードしてインストールするだけです。
最新版は数日タイムラグがあるようなので、 GitHub のドキュメントにあるリンク先も確認してください。
ちなみに私がダウンロードしたのは azuredatastudio-linux-1.15.1.deb です。
私の環境では依存関係は問題なく、また、コマンドラインツールや ODBC ドライバのインストールも不要でした。
3. 設定
(1) 日本語言語パックのインストール
azuredatastudio を起動すると、VS Code のようなウィンドウが表示されます。
このまま使用しても良いのですが、せっかく日本語の言語パックがあるので、追加してみます。
Extentions から ja と入力すると Japanese Language Pack が見つかるので、[ Install ] をクリックします。
その後の指示に従い azuredatastudio を再起動すると、メニューが日本語化されます。表記の一部は英語のままですが、気にせず進めます。
(2) SQL Server への接続
最初に表示される Welcome タブは、タブ表記が「ようこそ」に変わるだけで、内容は英語表記のままです。
- 「ようこそ」タブの「Start」にある「New connection」をクリック
- 「接続ダイアログ」から SQL Server への接続情報を入力して、[ 接続 ] をクリック
正常に接続できると CONNECTIONS の SERVERS に追加されるはずです。
4. 使用感
後は基本的に SSMS だと思って操作すればいいと思います。
SSMS と遜色なく、簡単にクエリ発行やバックアップ・リストアが実行できます。
また、SSMS と同様に「Explain」から Query Plan を視覚的に確認できます。
※ SSMS との機能比較は公式サイトに記載されています。
ワンポイントとして、azuredatastudio からデータベースに対してアクセスする場合、SERVER DASHBOARD を経由すると何かと楽です。
SERVERS にあるインスタンスを右クリックして表示されるメニューから「Manage」をクリックすると、SERVER DASHBOARD が表示されます。
ここを起点とする操作では、いちいち「接続」を要求されません。
もちろん、インスタンスの右クリックから「New Query」等の操作でも接続を要求されませんが、ツリーを展開していると煩わしく感じる事があります。
私の場合、複数のインスタンスでツリーを展開して、ストアドプロシージャ等を管理したいので、SERVER DASHBOARD を経由するスタイルになりました。
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Azure Data Studio はオンプレの SQL Server でも便利に使えてます。
おかげで、VS Code からほぼアクセスしなくなりました。
結果セットの Excel 形式 や JSON 形式へのエクスポートも可能なので、敢えて VS Code でクエリ発行する理由がありません。
これで VS Code では、本来のコーディングに意識を集中できます。
VS Code の mssql 拡張機能で SSMS 気分を味わってる場合じゃなかったです。