刹那(せつな)の瞬き

Willkömmen! Ich heiße Setsuna. Haben Sie etwas Zeit für mich?

ヤン・ファン・エイクに震えた

先日、BS朝日の番組でヤン・ファン・エイクの作品を紹介してました。

僕は美術史に疎いので、15世紀の画家?宗教画家ってこと?としか思いませんでした。
いやいや、とんでもない勘違い。西洋絵画の魅力でもある油絵の「祖」だったなんて。
絵の具を塗り重ねることにより、新しく絵画の世界を切り開いた巨匠。
油絵の創始者でしたか。すいません、本当にすいません。

初期フランドル派ってことでは、マウリッツハイス美術館展の作品達に繋がってきます。
ピーテル・ブリューゲル、ヤン・ブリューゲルに繋がると思うと、感慨深いものがあります。

それにしても、細緻極まる書き込み具合。
凸面鏡に描かれた4名の人物。
甲冑に映りこんだ人物や兜のマリア像。
本当に微細な筆遣いで、知覚したもの全てを描き込んだように感じる作品達。
番組で「ヤン・ファン・エイクここにあり」と言うくらい、彼の自信が伝わってきます。

現代人が写真からトレースしても、ここまで起こせるかどうか。
注意深く緻密な作業ができなければ、フェイクすら作れないでしょう。
ルネッサンスの代表者のひとりに数えられる巨匠。やっぱりすごいですね。