刹那(せつな)の瞬き

Willkömmen! Ich heiße Setsuna. Haben Sie etwas Zeit für mich?

ロートレックのコースター

僕がまだ若手だった頃、先輩から戴いたコースターです。
ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ」がプリントされてます。

Photo

僕は本や物を大切扱うので、物保ちは良い方です。
それでも18年使えば、さすがにボロボロ。
この画像では判別し辛いですが、表面の保護ビニールが切れてしまいました。

....

そもそも、何で僕にこのコースターを?と。
「いやー、なんか好きそうだったから、何となく・・・」 (何ですと!!!) ←心の中で

当時の僕は、欧州や美術等が好きな事を誰にも言ってなかったので、正直驚きました。
「あれ?気に入らなかった?」 い、いえ。(大切に使います!)  ←心の中で
その後、新潟の職場では誰も反応無しだったのですが・・・

東京への転勤を願い出てからの事。願い叶って、いざ東京へ。
6・7人のグループから、急に50人以上の大所帯になりました。
プロジェクト関係者の総勢なんてさっぱりです。 ※本当は知ってますが言えません。

とにかく、転勤直後の微妙な立場。心細いってもんですよ。
配属後のオープンな席位置。視線が痛い・・・辛いなぁ・・・。せめて喋らせてくれ!
数日〜数週間は放置でした。辛いんだよ、マジで。 ←転勤・転職してない人には判んないよ!

で、この状況を打破したのがこのコースター。
ずっと机の上に置いてました。で、しばらくして、上司から意外なコメントが。
「あれ?君はロートレック好きなの?」 へっ?知ってますが、印象派の方が・・・
「へぇ〜私、美術好きなのよ。」 えぇっ?普通に好きな人が居るんだ!さすが東京。

これが縁で仲良くなり、古本屋や喫茶店とか、食事処を教えてもらいました。
そして、別の先輩からEngland土産や美術展の招待券を戴いたり。
他にも色々と・・・ね。

....

そんな訳でこのコースターから始まった縁は色々あります。
思い入れが有り過ぎで、ずっと愛用してました。
でも、さすがにそろそろ捨てなきゃです。

先輩ありがとうございました。