刹那(せつな)の瞬き

Willkömmen! Ich heiße Setsuna. Haben Sie etwas Zeit für mich?

換骨奪胎(かんこつだったい)

少し前になりますが、Qさまの「日本王2」で出題された問題の答えです。

もとは古人の詩や散文の語句や構想に手をいれ、少し変えながら着想や形式をまねて自分のものとすること。
古いものに新しい工夫をこらして再生する意味。

初めて知った言葉。「換骨奪胎(かんこつだったい)」。 
もしかすると、今までやってきた事を表現するのに一番適した言葉かもしれない。

若い頃は武士道の「守・破・離」がお気に入りでした。
その道を極めるための精神論っぽい感じが好きで、自己研鑽の動機付けにしてたし。

で、文字通り"離"の状態になってふと思う。 ←本来の意味は違うよ
僕のやってきた事を振り返ったとき、端的に表現する言葉って何かな、と。
「温故知新」だと少しズレるので違和感あるけど、「換骨奪胎」ならしっくりくるかも。

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おすもじっ!司の一貫、って漫画で、茶道における侘びの精神を説いたシーンの台詞。
「今あるものを、試行錯誤して、いかに良いものを作り出すかというところに美しさがある。」

これは、業務パッケージ開発でバージョンアップの度に苦労してる事と同じ。
機能が充足してるのに、蛇足としか思えない機能を追加したって仕方ない。
そんなの誰もうれしくない。じゃあ、何をしたら良いんだろう。

以前なら「換骨奪胎」。でもこれからは・・・
本来の意味での"離"にならなくちゃいけない。
試行錯誤の日々はずっと続くんだろうな。

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知らなかった言葉は備忘録。そんなエントリーです。